円筒分水には、2種類ある。簡単にたどり着ける円筒分水と、そう簡単にはたどり着けない円筒分水(笑)千葉県北部の円筒分水巡りは、後者が多かった旅でした。
最初はこちら、金野井分水工。ここは簡単にたどり着いたのですが水が流れていない上に小魚の死骸がプカプカ浮いている状態。わりとカッコイイ系の形なのに残念、という事でちゃっちゃと撮影して次へ。その次は湖北台円筒分水、ここは探訪の記事になっていますが事前にはあまり期待していなかった場所。見た目が綺麗だったのと、地元の方と円筒分水について色々お話できて印象に残りました。
次に向かったのは手賀沼円筒分水。ここは見つけるのに苦労しました。Google mapで位置はわかるのに近づける場所がわかりづらく、農道に車を停めてやっと人が通れる入口らしき道を見つけたはいいが、その道がほぼ人が通っておらず藪漕ぎしながら進むハメに。やっとのことたどり着いたのに柵があって近づけず(これは円筒分水あるある)車に戻ってこういう時のために用意しておいた一脚にカメラを乗せて、即興の一眼レフ巨大自撮り棒のように使って高い位置から見下ろしで撮影。それがこの写真です。藪漕ぎでレンズに蜘蛛の糸がついてものすごいフレア(光の輪)が出るわ、いい角度で見下ろせず苦労するわ、撮ってみたら水が無いわ、結構疲れました。
続いて向かったのは、白山円筒分水。ここは綺麗な公園の中にあると事前にわかっていて安心して行ったら、意外と外側の柵が円筒分水に遠い。写真の右手に階段があり柵を越えて行けば近づけるのですが、そういうルール違反はしないポリシーです。たまにこういう場所で中に入って至近距離で撮影してたりする人が居ますが、撮り鉄でよくあるマナー違反と同じで悪い事して撮影したものなんて後でろくな事ないですし。そしてここも一脚自撮り棒(笑)で撮影。
お次は甚兵衛円筒分水。まあここは最初から立ち入り禁止なのを知っていて入口だけ撮影。一発ここ狙いだけで来るなら連絡して開けてもらう事も考えられますが、今回は巡りながらなので時間も読めず断念。ここは谷津にあり日本の原風景のいい雰囲気。稲刈り前の金色の田んぼや稲刈り後の田を歩くサギとかを見かけて撮影してました。
とまあここまで5打数1ヒット3内野ゴロ1三振ぐらいな感じで、時間的にもお昼過ぎたこともあり、産直をひかやしに行くのと気になっていたうどんの名店に。
鈴やの肉盛りうどん、合い盛りです。いわゆる武蔵野うどんで、ものすごいコシのあるうどんです。山梨の吉田のうどんと同じくかみしめて味わうタイプ。産直の市場の横にある喫茶店のような雰囲気のお店です。こういうお店はシステムがわからなかったりするので、じっくり周りの人達の行動を確認。そこで細麺と太麺の合い盛りがあることを知り、当然注文。細麺でこの太さで、太麺は極太でした。太麺は最初から汁にひたして熱と味を染みこませてからいただくと絶品。細麺でもこの太さですが、この麺が美味しいのなんのって。豚の甘さが染み出したつゆにぴったりです。トッピングで大葉をつけて、後半はちょっとさわやかに味変させて。
千葉なのに、こんな絶品の武蔵野うどんがあるとは。疲れも吹き飛びました。
そしてこの日最後に向かったのは酒々井円筒分水工。ここは元から中が見えない事は知っていたので、来て見た証拠を残す為でした。一日に六カ所。円筒分水オンリーの遠征でしたが打率が低く、途中のうまいもんに救われた一日でした。
【ここに出てくる円筒分水】金野井分水工/湖北台円筒分水/手賀沼円筒分水/白山円筒分水/甚兵衛円筒分水/酒々井円筒分水工(全て千葉県)
【今回の店:鈴や】