天気がいい日を選んで円筒分水を見に行けるような身分でもなく、遠征の日がずっと雨続きなんてこともあります。そういう時に癒してくれるのが、現地で出会ったうまいもん。
今回は栃木~福島へ一泊二日の遠征、時期は8月中旬でした。最初に見た安積疏水は小さいながらなかなかの味のある円筒分水でした。そこから競馬が好きな人には聞き覚えのある巨大施設を通り過ぎて南下して次の円筒分水へ。レンタカーの乗り捨ては同一県内ならば費用はかからないのが一般的。帰りが福島と今回は決まっていたので、まずは福島でレンタカーを借りて栃木に向かい南下し、再び福島へ戻るというルートで。
無理なコース設定もあって、途中でお昼過ぎてあまり下調べしてない土地で昼食を取ることに。
こういう時は蕎麦のお店を探します。牛肉の本場も近く高級ステーキ屋とかも考えましたが遠征初日でもありハイリスクハイリターンは避けることに。見つけたのは人気のお蕎麦屋さんで、お昼を幾分過ぎていても少し並んでお店に。胡桃亭というお店です。
ここは十割そばのお店。地のものの天ぷらとかも考えましたが、蕎麦打ち自慢ならばシンプルに蕎麦を楽しめるメニュー、平打ちそば。最初は塩でいただきました、蕎麦の香りをたっぷり楽しめる満足の一杯でした。この後に佐久山円筒分水などを訪ねて栃木で宿泊。
翌日は会津へ向かいます。その途中で寄ったのはこちら。この手の円筒分水の場合少し離れたところに近づける道がある事が多いのですが見つからず。天気が良かったら直接笹をかき分けてダイレクトに下に降りて近くまで行くことも考えるのですが、生憎の雨でもあり遠景のみ撮影。ここへのアタックルートは次回の課題になりました。
そして会津に入り、土砂降りの雨の中たどりついたのがここ、会津宮川土地改良区9-0号分水工です。ここは新しい円筒分水ですが、実は建て替えられた二代目。スリットの数とか越流の幅とかで分配量を調整するよくある円筒分水ではないですが、また作るなら円筒分水という所にこだわりを感じます。ここは景色もいいので天気の良い日に是非また来てみたいです。
これで目標地点を全て踏破し、お昼を過ぎた時間にもなったので旅の締めくくりの一杯をいただきに。会津の奧の喜多方の名物、喜多方ラーメンです。昔から朝ラーメンがあるような土地柄。喜多方出身の方から事前に教わっていたオススメのお店へ。
喜多方ラーメンのすがい。透明な絶品のスープにちょっと縮れの麺。美味しいチャーシュー。古き良きイメージながら今でも十分現役のトップを張れる美味さ。ザ・ラーメンという感じの王道中の王道です。さらっといただけるのですが美味さが体に染みる感じ。そして当たり前のようにご飯とモツ煮がセットになってます。このモツ煮も絶品で、さっぱりしたラーメンとご飯を繋ぐ絶妙のアクセントに。そりゃ朝から食べたくなりますよ。
雨の中、結構な強行軍で移動しながら円筒分水探訪しましたが、最後にこういったうまいもんに出会えると、途中辛かったことも楽しい思い出に変わるんですよね。
【ここに出てくる円筒分水】順番に長井坂円形分水/会津宮川土地改良区9-0号分水工(全て福島県)
【今回のお店:すがい食堂バイパス店/胡桃亭】