山の中にある形が綺麗な円筒分水。山の中腹から出てきた水路を分水工の直前でくぐらせサイフォンで吹き出させ分割し、直後に山の中に入るものと山を縫うように走る2つの水路に別れていく。こうやって水が来てこういう比率で分水する、というのを一ヶ所で全てコンパクトに説明してくれている。もともと円筒分水は「見せることで皆が納得する」という目的で作られている、だから見やすくわかりやすく作るのだ、という意識を強く感じさせるとてもわかりやすい円筒分水工である。
円筒分水は真ん中の穴から空気が吹き出ることがあるのだが、ここはその頻度が高い。頻繁にゴボッと音を立てて丸い空気の泡が穴の底から出てくる。2枚目の写真はその瞬間を撮ったもので、ドーナツ上の泡が写ってる。
—– 探訪メモ —–
入口に水土里ネットの看板もあり、分水工までの道も歩きやすくとてもアクセスしやすいです。山道を降りる前の所に車を止めて徒歩で向かえばすぐに分水工が見えます。